取組むのは循環型の食育
小宮地保育園の食育は
「循環」がテーマです
園内菜園では、季節の野菜を栽培し、園児と収穫します。
収穫した野菜は、素材の味を感じられるように、給食で調理。
そこで出た、残飯は「生ごみ処理機」へ。
出来た肥料は、良質なため野菜がよく育ちます。
小宮地保育園では小さな『好循環』が生まれています。0
季節の野菜の栽培と収穫を体験
園内や近隣の畑や田圃、果実畑などで様々な野菜などの栽培や収穫を体験します。
普段口にする野菜などが、どのようにして実がなるのかを体験したり、子どもたちの間では役割を決めたり、食を通して様々な体験をすることができます。
菜園で収穫された野菜が給食へ
給食では調味料も添加物の少ないものを選び使用しています。食器は陶器製なので落とすと割れます。物を大切に扱うことを学びながら、おいしく頂きます。また、歯科医院の協力も得て、口腔育成にも力を入れて取り組んでいます。前歯でガブッと引きちぎることのできるおかずを提供すると、よく噛まないと飲み込めません。自然と噛む習慣ができ、多くの唾液が分泌されます。結果、脳に刺激を与え、消化を助け、細菌をやっつけ、飲み込みやすくしてくれたりと良いことづくめです。これを続けることで、病気に負けない強い体の基礎が育まれ、脳も健全に発達します。さらに歯間に隙間が生まれ、永久歯の歯並びが整う準備をします。歳を重ねても、自分の歯で食べるためにこの幼児期から取り組んでいます。
残り物は発酵させて土へ
給食で出た野菜の切れ端や、残飯などはそのまま廃棄せずに『生ゴミ減容堆肥化装置』に投入します。機械の中で発酵し、再び土となって園の菜園で再利用しています。
包丁の回数減らして噛む数増やす
ふんばることで噛む力を養います
小宮地保育園では、天草産の木材(杉)でつくられたテーブルで、正座して給食を食べる取組みをおこなっています。
”行儀よく”が目的ではないけれど
正座をして給食を食べるため、足をブラブラしたりすることなくふんばることで噛む力を養います。この取り組みをはじめ、食べこぼしや食後にチョロチョロすることが減りました。
食事に対する集中力が高まったように感じています。
食材を大きくカット
食材を大きく切ることで、かむ回数が自然と増え、唾液の分泌をうながします。また前歯で食材を引きちぎる強さも身につきます。
お茶は最後に
食材の流し込みや飲み込み防止のためにお茶はなるべく食後に飲むようにしています。よく噛み、唾液で咀嚼した食材を飲み込む習慣を身に着けます。また、水分で胃液を薄めないことで本来持つ胃腸の消化吸収能力を活かします。
子ども菜園とクッキング
みんなで育てた野菜も使って『むく』、『ちぎる』、『きる』。
野菜も自分たちで苗を植え育てた野菜だから一段と美味しく感じることができます。野菜の苗植えや栽培、収穫に至るまでに、子ども同士、大人とも必要な作業について話し合います 。
役割を決めて、継続して実行したりと、その時々で経験できることが一年中あります。